中日新聞矢崎藍の「付けてみませんか」中日新聞矢崎藍の「付けてみませんか」「矢崎藍の付けてみませんか」コラム 中日新聞（木）朝刊掲載です
中日新聞で１９９０年から始まった付け句コラムです。募集コラムのあと、読者の付け句を紹介します。基本的にコラムですので、入選順位、賞のようなものはありません。付け句は活字メディアでの募集ですのではがきでご参加ください。（２００１年１０月から2008年3月まで、東京新聞にも掲載。）
◆過去のコラム1999年−2011年◆このコラムのそもそも
前句
知り合ってからたった１０分 けい
| 「募集 」中日新聞11月14日（木） 募集 |
| （知り合ってからたった10分 けい） 胸さわぎDNAにあやつられ ハッピー もう決めた一緒になろうで50年 節子 恋愛世代も見合い世代も結婚はしょせん賭け！ 湯気の中夫の愚痴と孫ばなし めぐ ハハ、かくて終局の幸せ。ところで今回は秋の恒例全国高校生付け句コンクールの句が一万六千余句（七千余人）参加。この欄にもフレッシュないまどきの句をだいぶご紹介しました。。 （知り合ってからたった10分） 海よりもあなたのほうがまぶしくて ありぽん 僕たちは同じ時間を走ってた りっけ まぶしいあのころ。年をとっても忘れないで！ さて、次回宿題前句ですよ。 いつになっても片付かぬ部屋 おなすさん この前句に五七五句を付けてみませんか。 （いつになっても片付かぬ部屋） 出不精の犬にソファーをのっとられ 葵 もう年末。お忙しい日々のそれぞれの事情、お部屋のありさまなどどうぞ。想像たくましく他人様のこと、世のありさま、時事句、恋句も。 （いつになっても片付かぬ部屋） 颯爽と出てゆく赤いハイヒール にゃん 付け句ははがきで〒460-8511中日新聞文化部「付けてみませんか」係宛て。住所、電話番号、ペンネームの方も本名を必ず。十一月二十四日(日)までにご投函を。五七五句ですよー。 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「鉄条網 」中日新聞11月7日（木） 発表6 |
| （知り合ってからたった10分 けい） 自転車をとめてコスモス真っ盛り ユーたん 親同士これから始まる立ち話 まめっち 高校生目線です。うう、長いぞ。やばいぞー。 （知り合ってからたった10分） 真夜中に産まれた妹腕の中 ななお 親指を必死に握る小さな手 さんぴい よく来たね。よろしくね。赤ちゃん誕生の句がたくさん。 （知り合ってからたった10分） この医師にすべてまかせて良いものか みきっぺ 患者のほうにも必要な客観的判断力。 小企業社長面接明日入社 羽下正一 なんと多くの人が見ている夢！ （知り合ってからたった10分） もしかして友の李徴かこの虎は しっこくのデブ 変身した虎は中島敦の小説『山月記』ですね。国語の教科書の定番。覚えてますか。 （知り合ってからたった10分） 鉄条網隔てて語る兵二人 ひとま 地球上にいまなおたくさんある光景。国境線なら敵と味方か。 （知り合ってからたった10分） 幕開けだ僕らの夏はノンフィクション 浅野和貴 ホームラン思わずまわりとハイタッチ 植田江梨 あの日よ！ 船が揺れ夕日が海に流れてく おかざき (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「遅刻だねっ 」中日新聞10月31日（木） 発表5 |
| （知り合ってからたった10分 けい） お互いに遅刻だねって目で語る えな 心に残るあの子。 曇天が僕らのように晴れていく 栗城佳苗 （知り合ってからたった10分） おしゃべりで歴史が好きでバスケ好き しなの いいね、いいね。 公園の噴水が高く噴きあげる 小林芙永 （知り合ってからたった10分） 迷いつつ食べたケーキとふかし芋 百日草 秋ですもの。どうぞご遠慮なく。 じっくりと焼いたカルビが奪われる 丹羽雄飛 わ、それは。 （知り合ってからたった10分） オフ会で相手タメ口僕敬語 鈴木健吾 ネット仲間が現実に会う時。顔も初めて。声も態度も。ふうんー、あれがこの人！ デジタルで 急激に拡大する未知の人間関係を、私たちはこなしきれるのか。 （知り合ってからたった10分） 秋草の情報交換垣根ごし かぐやひめ ところで十一月三日(日)１１時―１７時に愛知県豊田市で「とよた連句まつり」というささやかなイベントを開きます。歌仙や現代連句の座を見るチャンス。初めてのかたも付け句して遊べますので、どうぞご自由にお寄りください。参加無料。毎年この付け句欄のお仲間に会えるチャンスですよ。於豊田産業文化センター（0565-33-1531 ） (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「倍返し 」中日新聞10月24日（木） 発表4 |
| （知り合ってからたった10分 けい） 笑う時両手を叩く君の癖 野菜スティック ココアより君の存在あたたまる まっくす 好感。 （知り合ってからたった10分） アドレスは相槌だけじゃもらえない まきろん なんか言わなきゃ。 沈黙の中でおなかがグーと鳴る 井上真耶 ちょ、ちょっと。 （知り合ってからたった10分） 話すたび夜空に星が流れてく 横江玲佳 流星雨なんですねえ。 これからやうちとあんたの物語 西谷香緒理 （知り合ってからたった10分） 英語１国語２理科１愛想５ まま 「定時制高校に通いながらコンビニでバイトする息子。愛想だけはほんとにいいのです」親心がいつも応援してるよー。。 微笑みを倍返しして誤解され なずな主婦 わわ、むずかしい。 （知り合ってからたった１０分） 立ち飲みはお国なまりが場をつなぐ くまさん 握手して節くれ指があったかい 田渕義明 （知り合ってからたった10分） そのあとの交流は特にありません キリッ 一期一会か。 雑踏にまぎれてあの子見失う ならおん (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「宇宙人 」中日新聞10月17日（木） 発表3 |
| （知り合ってからたった10分 けい） 日曜日ふわりと白いワンピース 和泉 おお、すてき！ もうすでに君の良いとこ15個目 ぐるちゃん まあ、数えてるの。 空見上げ一言つぶやくありがとう あきた 神様のお引き合わせなんですね。 （知り合ってからたった10分） お囃子に法被の二人肩並べ 福井さき子 座り込み投げ餅拾う秋祭り 近藤富子 子どもたちも爺も婆もたまには地域交流。 （知り合ってからたった10分） 若者の「ヤバイ」の多さ追いつけず コラム 作者は高校生さん。若者の側もわかってる。 （知り合ってからたった10分） ひざのうえひるねをしだすねこである 秋田美貴 図々しい奴め！ おかげで動けないよー。 ずぶぬれの子猫タオルにくるまれて 伊藤紘美 今回猫を拾う句がとても多かったです。 （知り合ってからたった10分） 充分よ心変わりの所要時間 柴ちゃん アベチャンも豹変すればいいねいい みの虫アッパ 君子豹変―君子は間違ったと知ったら即改めること。あの元首相も脱原発に豹変したとか。 （知り合ってからたった10分） まだバレぬ俺の正体宇宙人 やすを (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「赤とんぼ 」中日新聞10月10日（木） 発表2 |
| （知り合ってからたった10分 けい） 秋空にぐんと近付く観覧車 暁 ドア押せばコーヒーの香が漂って 眠り猫 「お茶でも」って展開ですね。どきどき。 （知り合ってからたった10分） このオーラ仲よくなれる気がしたの おかだりさ あ、やばいどんどん好きが増してゆく かぜ 若さの直球！。 （知り合ってからたった10分） 携帯で恋愛運を確認し セジ グーグルで君の名前を検索だ たかたん 今どきは調査手段がポケットにあるんです。フル活用。 （知り合ってからたった10分） トンカツを食べる姿に惚れました ひろみ 「初めて主人と会った日、豚カツ屋さんでおいしそうに完食。この人ならと」勝負は直感じゃ！ （知り合ってからたった10分） 人生でたった一度の交差点 獅狼 この交差点を、これまでの無数の交差点のようにすれちがいですましていいのか。さて。 （知り合ってからたった10分） 初老氏が18キップで乗りあわせ ターボん家 「いやあ、お互い青春ということで」 途中下車分水嶺はほら紅葉 なみえ （知り合ってからたっ10分） どこまでもついてきそうな赤とんぼ ふみっち (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「お上手ね 」中日新聞10月3日（木） 発表１ |
| （知り合ってからたった10分 けい） 甘やかなキンモクセイの香りして 村良 十月を告げる輝き。もう咲きましたか。 （知り合ってからたった10分） この雨は特別警報道が川 タイタイ ガレキ道差し伸べられた大きな手 くゆたん 人生はきっかけです。 ヘビが居てすがりついたのバス停で ゆきえ アレエ。 （知り合ってからたった10分） 「亡き妻に似ていたもんで」お上手ね ひわ うっふ。 （知り合ってからたった10分） 今でしょと急ぐ爺ちゃん見合いして たんき 八十二年めの生涯についに恋 どんまい 希望は生きてる限りあるのだ！ （知り合ってからたった10分） ただ無言お互いスマホをスッスッス 木村れいみ 「昔はピッポッパでしたが」 （知り合ってからたった10分） 東京までまだ30分リニアカー ドロン 名古屋―東京間40分とは。う、なんとせわしい十四年後ではござらぬか。 （知り合ってからたった10分） 流暢に契約促す営業マン マー坊 調子いいことばっかり言って。 汚染水世界に向けて切った見得 宇井美和子 これは即実行だよ。 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「しめきりですよ 」中日新聞9月26日（木） 締切 |
| 宿題付け句はもうできましたか。 （知り合ってからたった１０分 けい） 恋という魔法にぼくはつつまれて だん 経験してみたい？ ええ、どうぞ期待、願望を句に。 （知り合ってからたった１０分） 満員の電車がたんと駅に着く レッツ 状況は千差万別。具体的に場面を設定して。 （知り合ってからたった１０分） 中秋の名月見てることば無く あづさ 今年の月はきれいでしたねえ。ことばがないのも情緒があります。そうそう、秋の句もぜひ。 （知り合ってからたった１０分） 宝石が消えてルパンが微笑んで のりぽん もちろん登場人物は恋人とは限りません。いろいろな角度からご想像を。付け句の数は制限していません。心ゆくまで脳の体操を楽しんで。 （知り合ってからたった１０分） 全速力チータが追ってくる草原 藍 付け句ははがきで〒460-8511中日新聞文化部「付けてみませんか」係宛て。住所、電話番号、ペンネームの方も本名を必ず。九月二十九日(日)までにご投函を。五七五句ですよー。 そうそう、毎年この回は「全国高校生付け句コンクール」（桜花学園大学・豊田市文化振興財団主催）とタイアップしています。中・高校生は校名と学年もお書きください。 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「募集 」中日新聞9月19日（木） 募集 |
| （砂浜の足跡どこへ続いてく ドリー） ?瑰の咲く父母の墓まで 加藤晃弘 浜木綿の咲く丘に三日月 福岡登美子 (砂浜の足跡どこへ続いてく） 別れた夜も星はきらめき 眠り猫 翡翠色した闇に抱かれて ひわ (砂浜の足跡どこへ続いてく） 行合の空君に会いたい 近藤富子 砂浜の句はロマンチックな句がたくさん。いかがでしたか。発表できなかった多数の佳句を惜しみつつ、さて、次回の宿題ですよー。 知り合ってからたった１０分 けい この七七句に五七五句を付けてみませんか。 （知り合ってからたった１０分） 手にもったアイスクリームが溶けていく やっこ さて何が始まったのか。ここはどこ、どんな状況か、あなたの想像を句にしてください。 （知り合ってからたった１０分） 横顔がさびしげパブのカウンター 克人 人生のひとこまを作りましょ。ドラマはどう展開するか。主人公もご自由に設定して。時事句、大笑い句歓迎。発表は十月いっぱいなので、深まる秋の句もどうぞ。 付け句ははがきで〒460-8511中日新聞文化部「付けてみませんか」係宛て。住所、電話番号、ペンネームの方も本名を必ず。九月二十九日(日)までにご投函を。五七五句ですよー。 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
◆「矢崎藍の付けてみませんかコラムのそもそも」
このユニークなる（伝統と現代の衝突じゃぞ！）中日新聞の付け句コラムは１９９０年にはじまっています。最初は朝刊の「辛口診断」という時評コラムの中でした。矢崎藍担当コラムで、ある日、付け句の話題を紹介して、「あなたも付けてみませんか」と、（いわば言葉の綾で）文章をしめたところ、読者から付け句がきたのです！ 掲載するとまたきた！ やっほっほ、どーしよー！ とうれしい悲鳴が続いて、とうとう「募集、しめきり、発表」という形をとるようになりました。ちなみに最初の記念すべき前句と付け句は
恋なんてどうでもいいと古稀は言い 敏女
それでも赤い薔薇が好きなの、 しげる
でした。くわしくは『連句恋々』（筑摩書房）に書いてあります。
1996年に「矢崎藍の付けてみませんか」として独立、日曜日の読者総合特集ページへ。
1998年に（金）夕刊に引っ越し、文化欄「矢崎藍付けてみませんか」
2003年6月から朝刊掲載となり現在に至っています。
（2001年10月から2008年3月まで東京新聞にも同時掲載。）
募集１０日後しめきりがふつうで、５、６回のコラムの中で発表となります。「今を、共に、語る！」という対話的付け句コラムの内容は終始変わっていません。
『平成付け句交差点』（筑摩書房）、『付け句恋々』（中日新聞社）はこの欄の精選付け句集です
◆過去のコラム１９９９−「あと一年で二千年なり」（１／８−２／１２）
「働きすぎてちょっと疲れて」（２／２６−４／９）「不覚にもまた恋をしそうな」（４／１６−６／４）「むくむくと入道雲が立ち上がり」（６／１１−８／６）「電子レンジがチンと鳴る夜」（８／１３−９／２４）「急がないのがうちのモットー」（１０／１−１１／５）「濃すぎるかしらけさの口紅｝（１１／１９−１２／２４）◆２０００「
朝の光が透けるカー テン」（１／７−２／１８）「不況にもめげぬ男はつらいこと」（
２／２５−４／１４）「あなたを見てたずっと前から」（４／２１−６／９）「ぼんやり見てる窓越しの雨」（６／１６−７／２８）「氷カランと麦茶の香り」（８／４−９／２２）「ふと目が合った恋のはじまり」（９／２９−１１／１０）「信号がもうすぐ赤に変わります」（１１／１７−１２／２２）◆２００１「２００１年元旦の膳」（１／５−２／９）「振り返ったら妻がにっこり」（
２／１６−３／３０）「あなたが好きよ規格はずれで」（４／６−５／１８）「土曜二時半雑踏の中」（５／２５−７／６）「誰にも内緒そっと寄り道」（７／１３−９／７）「あなたにひとつ言いたいことが」（9/7-10/26）「秋深き隣は何をする人ぞ」（10/26-12/21）「ざぶりとつかる湯はあふれ出て」（１２／２８−２／８）「おおきくひとつ息をしてみる」（
２／１５−４／１２） 「さわさわとふたりの中を過ぎる風」（4/19-6/14）「母さんに会ったら涙こぼれそう」(6月21日-8
月6日)「命あふれて好きな日盛り」（8/2-9/27）「横顔の君にきょうこそプロポーズ ななしげ」(10/8-12/18)「恋情のただやるせなき雪ぐもり 聖子」(12月25日-2/25)「いち、にっ、さんしとつづく人生 おはぎ」（2/26日ー4月23日）「ぜんぶ話すよ今までのこと うさぎ」（4月23日ー6/19）「水
晶玉に未来尋ねる R」（6/19ー8/21）「恋という熱じわりあがって おはぎ」（8/21ー10/30）「体育館の窓の夕映え ジュン」（10/30ー12/25）「いやですいやだ絶対いやだ ザリ」（12/25-2/26）「ふたりだと胸がつまって苦しいの
みのり」（2/26-4/22）「今ならいいわ誰も見てない 公仁子」（4/22-6/17）「月は涼しく中天にあり 霞」（6/17-8/5）「
父と子の言葉とぎれて蝉の声 麓天」（8/5-9/23）「君が好きだと気づく瞬間 奏」（9/23-11/11）「ツ
リーのてっぺん星が見ている 成富屋」（11/11-12/30）「いつのまに雪はしずかに降りはじめ あづさ」（12/30-2/25）
魔法使いが杖をひと振り ひわ(4/21-
6/2) アスファルトをうつ大粒の雨 聖子(6/2-
7/20)さあ今日も長い道のり一歩ずつ とろっぺ(7/20)
呼び出し音に胸が高鳴る 翠(9/15-11/3)金色の落ち葉かさこそ吹かれてく 洋(11/10-12/22)大根も煮えおでんふつふつ 健(12/22-2/23)愛してるって言ってちょうだい
藍(2/23-4/13)泣きながら一人生まれてきたんだよ かよねこ(4/13-6/1)ちょっと待ってと呼びとめる声 蘭月(6/8-7/20)今日をひたすら鳴いている蝉 京(7/27-9/7)思いがけない好きのスタート さくら(9/14-11/2)足がもつれてもう踊れない 風(11/9-12/21)めでたさも中位なりおらが春 一茶(12/28-2/15)風に吹かれて胸がいっぱい 珠(2/22-4/5)まいどのことでおせわさまです たつみ(4/5-5/24)恋とは不意にやってくるもの
卓(5/24-7/19)市中は物のにほひや夏の月 凡兆(7/26-9/6)ばったり会った人ごみのなか めじろ(9/13-11/1)いざいざと冬将軍を迎えうつ 葵(11/8-12/22)時間よ止まれいまこの場所で のら(12/29-2/14)ものおもひけふは忘rれて休む日に 野水(2/21-4/7)おっとっとっとビールこぼれる 拓(4/14-6/2)星空見上げ話すケータイ 圭(6/2-8/4))あつしあつしと門々の声 芭蕉（8/4−9/15）今
こそチャンス君に告白 ミルキー(9/15-11/3)人生という遠い道のり ひわ(11/10-1/8)予報はずれの雪がちらちら けい(1/8-2/26)もう息もできぬくらいに散る桜 みのり(2/26-4/16)ぷるぷると震えて止まる洗濯機 あづさ(4/16-6/4)ここは落着けまずは一服 たつみ(6/4-7/23)容赦なく照る夏の太陽 ひわ(7/23-9/10)じっと見つめる君の横顔 みさき(9/10-11/7)いそがしと師走の空に立ち出でて 芭蕉(11/7-1/7)ちょっと自慢をしてもいいかな あづさ(1/7-2/25)珈
琲ふたつまずは注文 拓(2/25-4/15)ふと立ち止まる雑踏の中 珠(4/15-6/10)揺れる気持を誰に告げよう ひわ(6/10-7/29)あら暑しあつし何して暮らすべき 一茶(7/29-9/16)どうも気になる君の存在 ユウ(9/16-11/11)お互いにいろいろあって明日がくる たつみ(11/11-1/6)手で払ってる自転車の雪 芙蓉(1/6-2/24)百まで生きる決心をする 葵(2/24-4/14)なんてきれいな今日の青空 みのり(4/14-6/2)隣の席はあいていますか ふさ子(6/2-7/28)あかあかと夾竹桃が燃えている ザリ（7/28-9/8)ペ
ットボトルをぐいと飲みほす まみ(9/8-11/3)待ってよ待って飛んでゆく日々 未知(11/3-1/12)かきまわしてる珈琲の渦 健(1/12-3/1)さまざまの事おもひ出す桜かな 芭蕉（3/1-4/19）地球はまわる傾きながら ひわ（4/19-6/7）こわいもの知らずで生きてゆくこの世 霧男（6/7-7/26）真っ白な雲暑くなりそう ゆき（7/26-9/14）ふたりになって胸がどきどき ドリー（9/14-11/8）凩の街それぞれの窓明かり 唯（11/8-1/24）なぜかこの世に人と生まれて 合（1/24-3/14）日
がな一日花のちる也 一茶（3/14-5/2）窓をあければ心地よい風 ザリ（5/2-6/20）夕暮れの駅が吐き出す人の波 みき（6/20-8/8）砂浜の足跡どこへ続いてく ドリー（8/8-9/19）