中日新聞矢崎藍の「付けてみませんか」中日新聞矢崎藍の「付けてみませんか」「矢崎藍の付けてみませんか」コラム 中日新聞（木）朝刊掲載です
中日新聞で１９９０年から始まった付け句コラムです。募集コラムのあと、読者の付け句を紹介します。基本的にコラムですので、入選順位、賞のようなものはありません。付け句は活字メディアでの募集ですのではがきでご参加ください。（２００１年１０月から2008年3月まで、東京新聞にも掲載。）
◆過去のコラム1999年−2011年◆このコラムのそもそも
前句
待ってよ待って飛んでゆく日々 未知
| 「募集 」中日新聞1月12日（木） 募集 |
| お正月はいかがでしたか。 （待ってよ待って飛んでゆく日々 未知） お母さんこの服ちっちゃくなっちゃった ゆあな 日々伸びてゆく子供たち。 七年目十年日記矢のごとし 村木節子 たいせつに心にとどめる日々。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 迫りくる付け句募集の締切り日 鈴木辰彦 投稿句めがね拭きつつひねり出す すみれ 付け句作りの句も多かったです。しめきりに追われて集中する刻々もまた楽し。今年もごいっしょに頭をしぼりましょう。さて年初の前句です。 かきまわしてる珈琲の渦 健 この七七句に五七五句を付けてみませんか。 （かきまわしてる珈琲の渦） 受験子を送り出したる雪催 ぐー ２０１２年の私たちを句に。御自分のことでも、ほかの人になりかわっても、想像はご自由に。私たちをかこむ冬の自然もぜひ。 （かきまわしてる珈琲の渦） 僕と君銀河宇宙の隅で会い 芙蓉 恋句も楽しんで。まさに混迷の渦の時事句も。 付け句ははがきで〒460-8511中日新聞文化部 「付けてみませんか」係宛。住所、電話番号、 ペンネームの方は本名も必ず。一月二十一日(土） までにご投函を。五七五句ですよー。 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「ここに居る 」中日新聞12月22日（木） 発表6 |
| （待ってよ待って飛んでゆく日々 未知） 遠くからお芋が私を呼んでいる えこりん 道具だけ増えて進まぬ大そうじ 山本麻美 あっというまに年末ですね。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 硝子戸の中の日だまりカメムシくん きよみ 「私の部屋の南窓。冬が越せるかしら」 ネエとまた言って話も別になし 佐和子 心がつながっているこのひととき。いいな。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 告白のチャンスのイブを断られ まろん リベンジだ恋のかけひきまた延長 タイタイ おお、がんばってる。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 少しずつ剥がれおちてく記憶たち 草笛奏 何食べた今朝のメニューが出てこない うさみん （待ってよ待って飛んでゆく日々） ひたすらに生きて昭和の遠くなり 藤村力田 高速をぶっとばしたがここに居る 武 何と危ない橋を目をつぶり渡ってきたことか。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 大地震津波原発超円高 ゴロ 重すぎる状況のまま年を越します。今年も思いさまざまの付け句多数ありがとうございました。来年は一月十二日(木)「募集」でお目にかかります。どうぞよいお正月を。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 帰ろうか故里の母一目見に 浅やん (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「シクラメン 」中日新聞12月15日（木） 発表5 |
| （待ってよ待って飛んでゆく日々 未知） 紅葉を見逃しすぐに冬木立 洋一 さようなら別れが寒いムンク顔 文華 ムンクの絵の「叫び」ですね。ホント寒そう。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） マイケルとクイーンと僕とビートルズ 暁 鯛焼きとジャンボやきそば蒸しまんじゅう ボン 振り返れば青春。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 想い出もぶら下げていたイヤリング 紅 いつかまた逢える奇跡にかけてみる こお そう。希望は捨てない。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 寒夜明け心気一転職探し 文子 ハローワーク端末画面をスクロール 倉人 「また年を越すのかな」 （待ってよ待って飛んでゆく日々） パソコンを買って書きたい年賀状 中野陽介 年賀状ハートのエースには手書き みゆき （待ってよ待って飛んでゆく日々） ケイタイをねだる子供と攻防戦 あやこ 「六年生。わが家はまだもたせてません」便利すぎて魅力的すぎて、 未知の危険もはらむ情報機器。いつから、どうつきあわせるか。 テレビよりもテレビゲームよりも手強い相手。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 更ける夜のしんしん真紅のシクラメン 滝 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「キリギリス 」中日新聞12月8日（木） 発表4 |
| （待ってよ待って飛んでゆく日々 未知） ふろ吹きの大根も煮え燗もつき こねむ 柚子もらい柚子剥き柚子のお吸い物 妙 きょうのいいこと、いい香り。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 誕生会している間にも白髪増え 鈴木正子 そうそう。めでたく増える。 髪染めて後ろ姿は若返る ちひろ 確かに。 妻倅髪色どこか異国人 ふさ子 夫、つぶやく。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 家計簿にためたレシートそのまんま ポンタ 五日分思い出しつつ日記書く 大畑杉子 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 次々とドライブスルーの総理たち きみ子 民主党あの大勝利が霞んでく ひわ （待ってよ待って飛んでゆく日々） ギリシャ危機イタリア危機に日本危機 木蓮ちゃん さあ、どうしよう。 いい加減自覚しなくちゃキリギリス ミモザ 蟷螂の力なさげに威嚇して ロッシー アメリカに対等に主張できるか。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 上空の風の疾さよ雲ちぎれ イセモン (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「お若いですネ 」中日新聞12月1日（木） 発表3 |
| （待ってよ待って飛んでゆく日々 未知） 木枯しが赤提灯へ道案内 やすを 公園も人がまばらな冬景色 羽下正一 今日から師走ですねえ。。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） ふだん着の大安売りのチラシ見て 伊藤いつ ババシャツも吸汗発熱ものとなり かぐやひめ （待ってよ待って飛んでゆく日々） ぎゅっと抱く柔らかほっぺとちっちゃな手 美香 もう少しママと手つなぎ歩こうよ りえ 「一歳十か月の息子。私の手をふりほどいて走って行ってしまいます」 ああ、今しかない、今！ （待ってよ待って飛んでゆく日々） 叱っても誉めても目線交らず 嘉男 反抗期というあのころもやがて親の思い出。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） あのかんしょ屋根神さまも今はなく ひろみ 「かんしょは屋根のある路地。屋根神さまは木造の町屋の一階の屋根に 置かれた小さな祠です。町の人々を見守っていました」ひろみさんの生まれ育った 名古屋の原風景だそうです。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 古稀ですかお若いですネと笑われて たんき 「地区の喫茶店は長老の方が多いです」って。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） お歳暮は東北産品選びましょ なずな主婦 被災地へ手編みマフラー贈ります 伊藤紘美 ええ、まだまだ、できることを。 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「桃割れ姿 」中日新聞11月24日（木） 発表2 |
| （待ってよ待って飛んでゆく日々 未知） 白菜は干したよ赤蕪漬けなくちゃ かぶ子 おいしい冬の到来。 生姜湯を椀で差し出す台所 塚本益美 （待ってよ待って飛んでゆく日々） デパ地下でおせちの見本ながめてる ふきよ もう予約販売ですって。 正月はついこのあいだすんだはず 赤とんぼ んだ。んだ。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 寝返りをして君の胸あったかく サリー 目覚ましは焦げた匂いの目玉焼き しゅぴＺ （待ってよ待って飛んでゆく日々） 駆けてくよギター抱えて夢抱え 冬きらり 「ガン検診を受けながら、５０歳。やりたいことはいくつもあるがとりあえずエレキ！」 （待ってよ待って飛んでゆく日々） アルバムの桃割れ姿十七歳 小林きね ８７歳。確かにあったあの日です。 初恋の人の近影夢破れ 暉子 「かくいう私ももう九十歳です」 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 韓ドラの最後を観ずに逝った父 まま 「今週父を亡くしました」 また来るねに握手で答え友は逝く 片岡幸美 無常迅速の世を耐えるおはがき多く。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 透明な光の中を木の葉散る 眠り猫 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「およよのよ 」中日新聞11月17日（木） 発表1 |
| （待ってよ待って飛んでゆく日々 未知） 木枯と今年も来たかメジロたち つとむ ぶるっと寒いですね。さっそく庭の木の実を食べにくる野鳥たち。餌台をださなくては。 クロッカス球根ほこほこ埋める午後 まりあ （待ってよ待って飛んでゆく日々） カサカサにヒアルロン酸塗り込んで とだみち代 動かない体に三粒朝サプリ あんでん 「にんにくカプセル。効いてるかなあ」。 ジャズライブ聴いてスイングして帰る かよねこ 「赤ワインもスイング」と。体も心も活性化。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 新聞を開けば下がるドル・ユーロ 克彦 悲鳴！ ドル三百六十円であったころ 芙蓉 「学校時代ずっと一年３６５日の近くと覚えていました」戦後二十年余も固定レート時代です。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） またひとり友が嫁入りおよよのよ 三十路 「下の句を最初"三万円"と考えましたが、次に"およよのよ"が浮かび意外としっくり。アラサーのせつなさとおかしみをふっと鼻で笑っていただきたいです」って。微妙な女心ご鑑賞を。 王子様とうとう私還暦よ 村良 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 窯業の町にかかりし冬の虹 利道 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
| 「しめきりですよ 」中日新聞1１月10日（木） 締切 |
| 宿題付け句はもう出されましたか。 （待ってよ待って飛んでゆく日々 未知） 蜜柑むく家族五人のいる炬燵 れお 飛んでゆく日々を立ちどまり、見つめてみる。句にしてみる。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 腕まくり地球丸ごと大掃除 葵 前句の勢いに応じて、元気に応えるのもまた付 け句。ついでにがんばっちゃおう。。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 北へゆく災害ボランティア夜行バス ハクテン 七ヶ浜忘れないでねまた来てね 々 名古屋発のバスで津波被災の宮城県七ヶ浜へ行 かれた方から。「いま塩害でひびわれた田圃の 中に瓦礫の山がいくつもでき、住宅街の大半は土 台だけ残って発掘された遺跡のよう。それでも半 壊した家の床板をはがしたり、人手のいる作業は 限りなくあります。帰るとき中年の女性に『忘れ ないでね、また来てね』とすがるようにいわれま した」支援物資と支援金だけを頼りに仮設住宅は 二年期限の半年を過ぎる不安。「いま一人でも多 く行くことだけでも力づけになるのでは」と。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 金柑の実が鈴なりに陽を浴びて 藍 付け句ははがきで〒460-8511中日新聞文 化部「付けてみませんか」係宛。住所、電話番号、 ペンネームの方は本名も必ず。十一月十二日(土） までにご投函を。五七五句ですよー。 （やざきあい 作家・桜花学園大学客員教授） |
| 「募集 」中日新聞1１月3日（木） 募集 |
| （ペットボトルをぐいと飲みほす まみ） 君がいるプラットホームの向かい側 岡幸秀 のどぼとけ私の視線ロックオン 黒猫 今年も全国高校付け句コンクールから１２０００句応募。のどぼとけに注目する句がけっこうあったんですよ。女の目線もかわったぞ。 （ペットボトルをぐいと飲みほす） あこがれたあのマドンナの古稀祝う クマサン 納得はしないが今は折れておく ふみこ 覚悟してエンディングノート書き始め カズエ 佳句を手元に多数残しここでご紹介うちどめ。ごめんなさい。また次の句を遊んでくださいね。 さて、宿題ですよ。 待ってよ待って飛んでゆく日々 未知 この七七句に五七五句を付けてみませんか。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） ハンサムなあなたもちょっとお腹出て たむろ 飛んでゆくからこそ大切な日々。いとしき日々。付け句はご自分の経験、実感でも、この浮世の観察でも。想像たくましく。時事句。お笑い句も。 （待ってよ待って飛んでゆく日々） 歳末の大売り出しの旗なびく 芙美 年末、クリスマスの句も。移りゆく冬の風景句 もぜひ。付け句ははがきで〒460-8511中日新聞文 化部「付けてみませんか」係宛。住所、電話番号、 ペンネームの方は本名も必ず。十一月十二日(土） までにご投函を。五七五句ですよー。 (やざきあい 作家･桜花学園大学客員教授) |
◆「矢崎藍の付けてみませんかコラムのそもそも」
このユニークなる（伝統と現代の衝突じゃぞ！）中日新聞の付け句コラムは１９９０年にはじまっています。最初は朝刊の「辛口診断」という時評コラムの中でした。矢崎藍担当コラムで、ある日、付け句の話題を紹介して、「あなたも付けてみませんか」と、（いわば言葉の綾で）文章をしめたところ、読者から付け句がきたのです！ 掲載するとまたきた！ やっほっほ、どーしよー！ とうれしい悲鳴が続いて、とうとう「募集、しめきり、発表」という形をとるようになりました。ちなみに最初の記念すべき前句と付け句は
恋なんてどうでもいいと古稀は言い 敏女
それでも赤い薔薇が好きなの、 しげる
でした。くわしくは『連句恋々』（筑摩書房）に書いてあります。
1996年に「矢崎藍の付けてみませんか」として独立、日曜日の読者総合特集ページへ。
1998年に（金）夕刊に引っ越し、文化欄「矢崎藍付けてみませんか」
2003年6月から朝刊掲載となり現在に至っています。
（2001年10月から2008年3月まで東京新聞にも同時掲載。）
募集１０日後しめきりがふつうで、５、６回のコラムの中で発表となります。「今を、共に、語る！」という対話的付け句コラムの内容は終始変わっていません。
『平成付け句交差点』（筑摩書房）、『付け句恋々』（中日新聞社）はこの欄の精選付け句集です
◆過去のコラム１９９９−「あと一年で二千年なり」（１／８−２／１２）
「働きすぎてちょっと疲れて」（２／２６−４／９）「不覚にもまた恋をしそうな」（４／１６−６／４）「むくむくと入道雲が立ち上がり」（６／１１−８／６）「電子レンジがチンと鳴る夜」（８／１３−９／２４）「急がないのがうちのモットー」（１０／１−１１／５）「濃すぎるかしらけさの口紅｝（１１／１９−１２／２４）◆２０００「
朝の光が透けるカー テン」（１／７−２／１８）「不況にもめげぬ男はつらいこと」（
２／２５−４／１４）「あなたを見てたずっと前から」（４／２１−６／９）「ぼんやり見てる窓越しの雨」（６／１６−７／２８）「氷カランと麦茶の香り」（８／４−９／２２）「ふと目が合った恋のはじまり」（９／２９−１１／１０）「信号がもうすぐ赤に変わります」（１１／１７−１２／２２）◆２００１「２００１年元旦の膳」（１／５−２／９）「振り返ったら妻がにっこり」（
２／１６−３／３０）「あなたが好きよ規格はずれで」（４／６−５／１８）「土曜二時半雑踏の中」（５／２５−７／６）「誰にも内緒そっと寄り道」（７／１３−９／７）「あなたにひとつ言いたいことが」（9/7-10/26）「秋深き隣は何をする人ぞ」（10/26-12/21）「ざぶりとつかる湯はあふれ出て」（１２／２８−２／８）「おおきくひとつ息をしてみる」（
２／１５−４／１２） 「さわさわとふたりの中を過ぎる風」（4/19-6/14）「母さんに会ったら涙こぼれそう」(6月21日-8
月6日)「命あふれて好きな日盛り」（8/2-9/27）「横顔の君にきょうこそプロポーズ ななしげ」(10/8-12/18)「恋情のただやるせなき雪ぐもり 聖子」(12月25日-2/25)「いち、にっ、さんしとつづく人生 おはぎ」（2/26日ー4月23日）「ぜんぶ話すよ今までのこと うさぎ」（4月23日ー6/19）「水
晶玉に未来尋ねる R」（6/19ー8/21）「恋という熱じわりあがって おはぎ」（8/21ー10/30）「体育館の窓の夕映え ジュン」（10/30ー12/25）「いやですいやだ絶対いやだ ザリ」（12/25-2/26）「ふたりだと胸がつまって苦しいの
みのり」（2/26-4/22）「今ならいいわ誰も見てない 公仁子」（4/22-6/17）「月は涼しく中天にあり 霞」（6/17-8/5）「
父と子の言葉とぎれて蝉の声 麓天」（8/5-9/23）「君が好きだと気づく瞬間 奏」（9/23-11/11）「ツ
リーのてっぺん星が見ている 成富屋」（11/11-12/30）「いつのまに雪はしずかに降りはじめ あづさ」（12/30-2/25）「
さまざまの事おもひ出す桜かな 芭蕉」（2/25-4/21）2005
魔法使いが杖をひと振り ひわ(4/21-
6/2) アスファルトをうつ大粒の雨 聖子(6/2-
7/20)さあ今日も長い道のり一歩ずつ とろっぺ(7/20)
呼び出し音に胸が高鳴る 翠(9/15-11/3)金色の落ち葉かさこそ吹かれてく 洋(11/10-12/22)大根も煮えおでんふつふつ 健(12/22-2/23)愛してるって言ってちょうだい
藍(2/23-4/13)泣きながら一人生まれてきたんだよ かよねこ(4/13-6/1)ちょっと待ってと呼びとめる声 蘭月(6/8-7/20)今日をひたすら鳴いている蝉 京(7/27-9/7)思いがけない好きのスタート さくら(9/14-11/2)足がもつれてもう踊れない 風(11/9-12/21)めでたさも中位なりおらが春 一茶(12/28-2/15)風に吹かれて胸がいっぱい 珠(2/22-4/5)まいどのことでおせわさまです たつみ(4/5-5/24)恋とは不意にやってくるもの
卓(5/24-7/19)市中は物のにほひや夏の月 凡兆(7/26-9/6)ばったり会った人ごみのなか めじろ(9/13-11/1)いざいざと冬将軍を迎えうつ 葵(11/8-12/22)時間よ止まれいまこの場所で のら(12/29-2/14)ものおもひけふは忘rれて休む日に 野水(2/21-4/7)おっとっとっとビールこぼれる 拓(4/14-6/2)星空見上げ話すケータイ 圭(6/2-8/4))あつしあつしと門々の声 芭蕉（8/4−9/15）今
こそチャンス君に告白 ミルキー(9/15-11/3)人生という遠い道のり ひわ(11/10-1/8)予報はずれの雪がちらちら けい(1/8-2/26)もう息もできぬくらいに散る桜 みのり(2/26-4/16)ぷるぷると震えて止まる洗濯機 あづさ(4/16-6/4)ここは落着けまずは一服 たつみ(6/4-7/23)容赦なく照る夏の太陽 ひわ(7/23-9/10)じっと見つめる君の横顔 みさき(9/10-11/7)いそがしと師走の空に立ち出でて 芭蕉(11/7-1/7)ちょっと自慢をしてもいいかな あづさ(1/7-2/25)珈
琲ふたつまずは注文 拓(2/25-4/15)ふと立ち止まる雑踏の中 珠(4/15-6/10)揺れる気持を誰に告げよう ひわ(6/10-7/29)あら暑しあつし何して暮らすべき 一茶(7/29-9/16)どうも気になる君の存在 ユウ(9/16-11/11)お互いにいろいろあって明日がくる たつみ(11/11-1/6)手で払ってる自転車の雪 芙蓉(1/6-2/24)百まで生きる決心をする 葵(2/24-4/14)なんてきれいな今日の青空 みのり(4/14-6/2)隣の席はあいていますか ふさ子(6/2-7/28)あかあかと夾竹桃が燃えている ザリ（7/28-9/8)ペ
ットボトルをぐいと飲みほす まみ(9/8-11/3)