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  KUSARI 100000番 音楽100番詠みこみ   
1999年にはじまったKUSARI連句が2011年9月4日(日)夜に10万番に達しました。
キリ番にする詠みこみ「物の名」は、今回「音楽100番」。祝いの大合唱です。

 祝 KUSARI 100000番 音楽詠み込み100番
    (100000 紡ぐKUSARIに10万の詩 ザリ)
100001   深呼吸して今ぞ聞くファンファーレ    藍(胡弓)
100002    興味津々バルーン大会         桂(シンバル)
100003  競争はしとらんペットが相手では     蕗(トランペット)
100004    連句が好きよ素人だけど        唯(清志郎)
100005  二学期は元気な君の隣席         ザリ(楽器、弦)
100006    僕は照れてるみんな冷やかす     カンちゃん(テルミン)
100007  身に付けた鎧兜はニヒリズム        氷心(リズム)
100008   噂を呼んでくしゃみ千回         ぼくる(三味線)
100009  このことは誰にも秘密げんまんよ    かよねこ(琴)
100010   モンタージュぴた犯人は君       あずき(ジュピター)
100011  逃避行ラスベガスまで来たけれど    あづさ(コーラス)
100012    留守だいったん午後に参ろう      彗(タンゴ)
100013  もう一度トライ!アングル変えて見る   かよねこ(トライアングル)
100014    リアルと夢の間で生きて         ばらずし(アルト)
100015  秋色に合掌造りの里染まり         ザリ(合唱)
100016   甘鯛食って酒に酔いしれ         ばらずし(第九)
100017  木金と原稿仕事缶詰に           道草(木琴・弦・管)
100018    ああユートピアのんびりしたい     ザリ(ピアノ)
100019  フラダンスからお稽古をすることに    鶫(カラオケ・琴)
100020   チケットぴあの場所上の階        ひわ(ピアノ・笙)
100021  やっとこさ失業保険給付され       美句志(休符)
100022   食べましょパンとブイヤベースを    ひわ(ショパン・ベース)
100023  鍋を借りなんでも作る俄かシェフ     美句志(オカリナ)
100024    貸し部屋が有り雨は漏れるが     不用之助(アリア)
100025  ネットにて募集漫画の新キャラを     ゴロ (シューマン)
100026    ボルト最高ラストスパート        蕗(コーラス) 
100027  肩いだく友達の輪の只中に        あずき(タクト)
100028   そのあっかんべー好きと言うこと    かよねこ(ベース・琴)
100029  バーにおるガンマン狙うは命がけ     ゴロ(オルガン)
100030    イエスかノンか神のみぞ知る       兎(カノン)
100031  都市機能しっかり発揮せにゃあかん   不用之助(四季)
100032    京都の鱧にかなわないけど       鶫(ハモニカ)
100033  美しいチェリストに会う昼下がり      ばらずし(リスト)
100034     恋に落ちそなタイトスカート       小町(ソナタ)
100035  素寒貧クレディットカード紛失し      のら(ピンクレディー)
100036     にゅっとUFO雲の陰から        合(フォーク)
100037  何もかもおぼろディンクスだったころ   唯(ボロディン)
100038    拙速すぎた店舗展開          氷心(テンポ)
100039  深酒と肌荒れグロッキーな夜       あずき(アレグロ)
100040    アラフォー連日励む婚活        ばらずし(フォーレ)
100041  よう出ると噂の宝籤売り場         兎(ヨーデル)
100042    どら息子また遊び歩いて        ゴロ(ドラム)
100043  スキンヘッドホンダ飛ばして帰り来る   唯(ヘッドホン)
100044    さてグッバイをりんごの頬に      かよねこ(バイオリン) 
100045  会えば嗅ぐラブへの兆し犬二匹     桂(神楽笛)
100046    公園下のロックガーデン        兎(ロック)
100047  山はもう暮れ連翹の黄が灯る       藍(ウクレレ)
100048    自慢の腕ささらに絵具を         キリマンジャロ(ささら) 
100049  にこにこと新車並んだカーポート     蕗(二胡、ダ・カーポ)
100050   ウルトラ寒波狙う荒ら屋          氷心(ラ・カンパネラ)
100051   雪が降る砂糖多めにミルクティー    桂(「ふるさと」)
100052    ニーチェロンリーミーハープアー    ばらずし(チェロ・ハープ)
100053  マイウェイ婆さん算数やり直し      蕗(ウェーバー、サンサーンス)100054   奮発の喜捨ぽっぽ空っぽ        桂(「汽車ぽっぽ」)
100055  天恩の所為か流れる水温く        氷心(聖歌)
100056    効果てきめん伸びる足腰        あずき(校歌)
100057  防火林罵声浴びても守りぬく       唯(カリンバ) 
100058    間伐の除去くらい任せて        兎(序曲)  
100059  よーいドン序盤にちょっとフライング   小町(ドン・ジョバンニ) 
100060   保護者席からヤンママの檄       氷心(カラヤン)
100061  増えてゆく苦情に教師困り果て       キリマンジャロ(笛)
100062    ワゴンに乗せてケーキ安売り      藍(和琴)
100063  わが国は地震密集ベルト地帯       白石(シューベルト)
100064    まあいーだろうと建てた原発      藍(アイーダ) 
100065  政治学腑に落ちぬこと多すぎる      あづさ(楽譜)
100066    あの全学連団塊となり          不用之助(連弾)
100067  花々が豊かな四季を知らせ咲く     ザリ(指揮)
100068   織は塩沢青磁の壷抱き         蕗(小沢征爾)
100069  虫の声日々やや温度低くなり       唯(篠、日比谷野音)
100070    ふらっと旅に出てみませんか      氷心(フラット)
100071  琵琶湖にはゲンゴロウブナ住むという  ザリ(弦)
100072    ぼんやりしてて指され動揺        彗(童謡)
100073  口だけじゃずるい女と言われそう     みのり(ジャズ)
100073    バックシャンそんなにいいかしら    鶫(シャンソン)     
100075  ありあふれショーウィンドーの秋桜     兎(アリア・笙)
100076    通り過ぎたー引き返す気に        キリマンジャロ(ギター)
100077  あの話ごめんいったんご破算に      ぼくる(タンゴ)
100078    出世競争局外となり           ゴロ(協奏曲)
100079  三振に良い子が真青トボトボと       かよねこ(三線・古賀政男)
100080    AとBとが罪なすりあい         天球(8ビート)
100081  本日のお勧め棚に山と盛り         ひわ(スメタナ)
100082   フォンデュ大鉢たっぷり注ぐ        ばらずし(デュオ)
100083  円窓にざわめく木々の影がゆれ      ザリ(演奏)
100084   煙を残し汽車遠ざかる           兎(指揮者)
100085  バスも増え変わる月日よロンドンも     柳雪(バス、笛、ワルツ、ロンド)100086   甲羅すっかり脱がされた亀        天球(コーラス)
100087  咳コンコンさーと生姜湯飲みましょう   ザリ(コンサート、笙)
100088   取説読めぬ全く老眼            天球(拓郎)
100089  新しき帽子かぶれば春うらら        ゴロ(指揮棒)    
100090   ブラックバスを水槽に飼う         ザリ(吹奏)
100091  シービービー採るずっと前若かった    ばらずし(ビートルズ)
100092   誰にも燃える炎消せない         和(百恵)
100093  免許手に新バルーンをあげる空      合(シンバル)
100094    揮発濃い霧前途多難で           ばらずし(「初恋」)
100095  新米のMC修行今日支局          みのり(狂詩曲)
100096   リュックサックステキに背負う       かよねこ(サックス)
100097  まんまるいお結び割れば明太子      合 (琵琶、太鼓)
100098    後引く辛さTeaで癒して          氷心(サティ)
100099  よきご縁鏡の前の花衣            美句志(演歌)
100100   足袋で隠した寺務のペディキュア    氷心(ジムノペディ)
 2011年9月4日(日)22時15分24秒から9月06日(火) 02時19分44秒までひきぬき
100101 ゆっくりと流れる雲は形かえ   ザリ
100102  気だるさ残す夢の後先     ひわ
以下継続中

ご参考までに
 『古今和歌集』巻 第十  物名(もののな)より4首
      うぐひす                    藤原としゆきの朝臣
 心から花のしづくにそぼちつつうくひずとのみ鳥のなくらん  
      ほととぎす
くべきほどときすぎぬれやまちわびてなくなるこゑの人をとよむる    

    ささ まつ びは ばせをば                 きのめのと
いささめに時まつまにぞ日はへぬる 心ばせをば人に見えつつ 
    なし なつめ くるみ                      兵  衛
あぢきなし なげきなつめそ うき事にあひくる身をばすてぬものから

                (岩波古典文学大系『古今和歌集』より)